今日聴いたもの

フランク永井1 / フランク永井
ビクターのバラ売り2枚組ベストの1枚目。大半を占める吉田正のメロディーはかなりドメスティックなんだけど、洗練された演奏と東京を舞台にしたシティ派な歌詞が醸し出す雰囲気は、当時の日本人にとってこれはAORのような存在だったのかなという気もするムード・ジャズ歌謡集。独特の甘い低音ボイスはやっぱり気持ちイイ。
"16トン"(クールなワーク・ソング。寺岡真三編曲)
"夜霧の第二国道"(エキゾティック・ムード漂う演歌ナンバー)
"有楽町で逢いましょう"(やはりよく出来たジャジー・ムード歌謡)
"西銀座駅前"(泣きのサックスとシャープなギターにシビれるチンピラ・ジャズ歌謡)
"夜霧に消えたチャコ"(エレクトーンとラテン・リズムが織り成すエキゾ・ムードにド演歌メロディ)
"冷いキッス"(渡久地政信。ダウナーなジャズ歌謡)
フランク永井2 / フランク永井
こちらは2枚目。上記の盤以上に洗練されたジャズ歌謡やラテン歌謡が続く序盤が素晴らしい。でも60年代後半くらいからは何故か大阪を舞台にした泥臭い楽曲が増えてくる。歌声は相変わらずスマートなんだけど。
"好き好き好き"(ヒップなビッグバンド・ジャズ歌謡)
"星になりたい"(寺岡真三。シスターズ風コーラス入りのお洒落ジャズ歌謡。2枚通じてのベストトラック)
"霧子のタンゴ"(流麗なストリングス・アレンジが素敵なタンゴ歌謡)