今日聴いたもの

パーティー / 朱里エイコ
73年のアルバムのウルトラ・ヴァイブ「ネオ・スタンダード」シリーズ再発盤。全曲の作詞作曲を八坂裕子/冨田勲が担当した音楽劇仕立てのコンセプト・アルバム。ミュージカルにありがちな、饒舌すぎるコトバがメロディにハマり切れてない感じの部分もたまにあるけど、歌謡曲を逸脱した、野心的で洒落心に満ちた楽曲が揃ったかなりの力作。狂言回しのように各曲の前後に置かれてるSSW風の小品を歌ってる男性シンガーのクレジットがないんだけど、これもすごく魅力的なイイ声で、一体誰なのか気になる。
"アフリカ象インド象"(ファンキーな疾走ソフトロック歌謡。ちょっとピチカート・ファイヴ的)
"哀しい出逢い"(ヨーロピアンなニューミュージック風。とても悲しい歌)
"ディープ・パープルはどこ?"(ワン・コード・ファンクっぽいグルーヴ歌謡。終盤の展開が面白い)
"パーティーは おしまい"(ラスト・タンゴ・イン・パリ系ヨーロピアン・グルーヴ)
Voodoo Soul - deep & dirty new orleans funk
廉価で良質な編集盤が多いMETROから出てる70年前後のニューオリンズ・ファンク・コンピ。冒頭からミーターズの"Cissy Strut"で快適に始まって、全体にラフなドラムにゴリゴリしたギターやナスティなヴォーカルが満載の男気に満ちた選曲。グルーヴィーなノーザン・ソウル"Ride Your Pony / Betty Harris"、いい湯加減のドゥワップ・ファンク"Occapella / Lee Dorsey"、猥雑なチンピラ・ムードがイカすインスト"Pass The Hatchet / Roger & The Gypsies"、清涼オルガン入りブルージー・ファンク"Soul Junction / Baxkyard Babies"が特にお気に入り。あと、骨太ファンク・ビートにアコースティックなブルース・ギターが絡む"Fairchild / Willie West"はアラン・トゥーサンのコンピにも収録されてた曲だけどやっぱりイイなあ。