今日聴いたもの

Out Of Myself / Benjamin Diamond
05年。DAFT PUNK一派ということでクラブ・ミュージック的なものを予想したけど、どちらかというとエレポップ寄りのギター・ロックという感じ。ネオアコというには線が太くてドッシリ地に足が着いてる雰囲気が、なんとなく80年代後半のUKヒットチャートを思い出させる。勢い満点のエレポ・ガレージロック"Mr. Fate"がとりあえずカッコイイ!甘いエレ・アコポップの"No One Knows"や"Sun Is Shining"も好きなタイプ。ただ、出だしで繊細なメロディが甘い歌声で歌われて胸がときめくんだけど、サビになると急に大味になっちゃう曲が全体的に多いのが残念。
Lo Mejor De Los Z66 / Los Z66
詳細は不明だけど、ブラジルのポップ・バンドの68年〜70年音源のベスト盤みたい。バブルガム・ポップにトロピカリアなガレージ感覚(というかチープなB級感)を加えた感じ。基本的には"Love Grows"や"Half As Nice""Ive Been Hurt"など英米ヒット曲のカヴァー曲で、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミーなんかも。オリジナルは分からないけどドラマティックなプログレ歌謡ロック"Sueno(Daydream)"、ストリングス入りの哀愁ガレージ・ロック"Mister Bus Driver(Conductor de Autobus)"あたりが良かった。
ベル・エポック〜トワ・エ・モアの良き時代〜 / トワ・エ・モア
土龍団選曲のベスト盤。大半が村井邦彦作品。A&M的なホーンやボサ・リズムの心地良いサウンド・メイキングに淡い上品な歌声で聞かせる、イージーリスニングっぽいMOR歌謡の数々。ヒットした曲(レコード屋のエサ箱でよく見かける曲)じゃない曲に名曲が多い印象。ユキとヒデの"白い波"やPYGの"花・太陽・雨"のカヴァーなんかもあり。
"見知らぬバス"(初期ピチカート・ファイヴみたいな和製A&Mポップス)
"誰かのために"(グルーヴするベースとフルートがヒップなマシュケナダ歌謡)
"愛に満ちて"(上昇気流系の高揚感のあるサビが気持ちいいCMソング)
"美しい星"(赤い鳥の素晴らしいカヴァー。カーペンターズみたい)
"しあわせが通りすぎないうちに"(アンニュイなボサ歌謡。セリフが面白い)
"友だちばらば"(フランシス・レイっぽいヨーロピアンな哀愁MOR歌謡)