今日聴いたもの

アーリー・イヤーズ〜シングル・コンピレーション+ / 緑魔子
67・68年のシングル曲に映画やTV主題歌などをプラスした編集盤。ブルース歌謡やラテン・ムード、ジャズ歌謡、ひとりGSまで、いろんなタイプの曲を決してそんなに巧くはないんだけど、肩の力が抜けた、どこか虚無的な存在感が印象的な歌声で聞かせる。ベストトラックは寺山修司/田辺信一コンビの"酔いどれ船"、"引越し"の2曲。どちらも凝ったアレンジのフォーク歌謡で、お洒落でかつアシッドなムード漂うイイ曲。アンニュイなジャジー歌謡"一人ぼっちの泪"、"いつわりの恋"もイイなあ。最後に収録されてるTV主題歌"ウーン愛してる"は同一人物とは思えない異色のキューティ歌謡でビックリする。
Mr.Hood / K.M.D.
91年。耳に残る印象的なフレーズを絶妙に切り取るキャッチーなサンプリング・センスに軽妙なフロー、というネイティヴ・タン・エラの申し子のようなファニーなヒップ・ホップ。ファンキーなグルーヴ感はしっかり維持しつつもキッチュでラウンジーな音作りで、特に多用されるお茶の間感満点のユーモラスなベース・ラインが最高。ヴァイヴの音色と女の子の笑い声入りのクール&メロウな名曲"Peach Fuzz"は言うに及ばず、モンドなセンスが爆発した"Subroc's Mission"、"Hard Wit No Hoe"、"808 man"、"Preacher Porkchop"など格好良くて面白いトラックが多数。