今日聴いたもの

If You Want Blood You've Got It / AC/DC
78年のライヴ盤。シンプルで格好良いギターリフ、ボトムの重いリズム、メタリックなハイトーン・ヴォーカルが織り成すヘヴィなロックンロールがギッシリ。冒頭のハード・ドライヴィンな疾走チューン"Riff Raff"からご機嫌なラスト・チューン"Rocker"まであっという間に過ぎてしまう感じ。8分越えの長尺バージョンになった"Let There Be Rock"がとにかく圧巻で、これこそ正しく美しいハード・ロックと言いたい感じ。
Let Yourself Be Happy / Linus Of Hollywood
01年。60'sポップから70年代のパワーポップやピアノSSWまでいろいろ切り貼りしたようなドリーミーなUSインディ・ポップ。ナヨっとしたヴォーカルがまた甘い。マッカートニー系ピアノSSW風に始まりマジカルな展開を見せる"Goodbye To Romance"、鐘の音色に胸が高鳴るアコースティック・ポップ"To Be A Girl"、ラテン・フォーキーな不思議ポップ"I've Lost My Mind"など。BOX以降の松尾清憲とイメージがダブる音楽。
白昼夢 / 野沢享司
72年。トラッドでアシッドなフォーク・アルバム。肩の力の抜けたリラクシンな歌声と狂気を感じさせる不安定な叫び、という二つのヴォーカル・スタイルを使い分けて、バラエティに富んだユニークな楽曲群を楽しく聞かせてくれる傑作。アシッド系の"空中に浮かぶ空想家の夢(笛吹童子のバラード)"、大作"可愛い息子/僕は一体誰でせう"がインパクト大で強力だけど、1曲目の"築地の唄"をはじめ、"街の路地裏"、"回転木馬の切符売りのおじさん"といったリラクシン系のお洒落ナンバーに時代を超えた魅力を感じる。