今日聴いたもの

The Love Experience / Raheem DeVaughn
05年。ニュー・ソウルな雰囲気いっぱいのR&B盤。快適なグルーヴに乗ってリード・ヴォーカルとコーラスが繰り出す美メロが絡み合う21世紀型"What's Goin' On"と言う感じのアルバム・タイトル曲が絶品。この曲が素晴らしすぎて後の曲が霞んでしまってる気がする。アシッドなシンセがビロビロ鳴ってるメロウ・ミディアム"Sweet Tooth"なんかは面白いんだけど。
State Of Mind / Raul Midon
05年。基本的にアコギとパーカッションのみのシンプルな編成で、やけにニュアンス豊かな演奏を聞かせる異色のオーガニックR&Bシンガー。異様にキレの良いアコギのカッティングにシビれる疾走チューン"State Of Mind"から、スティーヴィー・ワンダー的な美メロが冴える哀愁ミディアム・ソウル"If You're Gonna Leave"、まさかのアコギによるレゲエ・ビート"Keep On Hoping"と続く冒頭3曲が最高。4曲目以降はちょっと地味になるけど、基本的にはステーヴィー的な美メロが満載で安心して聞ける感じ。パコ・デ・ルシアとかジプシー・キングスなんかを思い出すフラメンコ・ソウル"Never Get Enough"の奇妙な味わいも捨てがたい。
Sing Me Back Home / Merle Haggard
67年。力強い歌声で聞かせてくれるカントリー・フォーク・アルバム。全編のんびりムードが漂う中、"Wine Take Away"や"Good Times"など、時々スティール・ギターが鋭いフレーズで絡んでくる。軽妙なフォーク・スウィング"Son Of Hickory Holler's Tramp"なんかもイイ感じ。でもやっぱりカントリーならではのコブシの利いた女声コーラスはまだちょっと苦手だなあ。
きよ子と愛とメルヘンと / 伊東きよ子
69年。タイトル通りメルヘンな歌詞の楽曲を中心にまとめられたアルバム。結構コブシの利いてる清純系な歌はいしだあゆみに通じる雰囲気。かな?時代柄か一人GSをおとなしくしたような曲が多くて、ボサ歌謡の"愛のかけら"やシャンソンっぽい"デブのデュポン"みたいな曲も。室内楽風ラテン歌謡(語り入り)の"私の中にママがいる"とビーンビーンシタールがうなるミステリアスな"星からの便り"にグッときたんだけど、クレジットを見たらどちらもクニ河内が作編曲で参加してた。筒美京平のフォーキーGS歌謡"花のマドンナ"も久しぶりに聞いたけどコレもやっぱりイイ曲。CD選書シリーズ。
アキラ2 ポップス&カバー集 / 小林旭
大滝詠一監修のコンピ第2集。ラテン〜ツイストなリズム歌謡、童謡のリメイク、西部劇関連曲のカヴァーという3部構成で、なんといっても最初のリズム歌謡編が最高。アッパーなラテン歌謡"アキラでボサ・ノバ"、ちょっとブチ切れたアキラのヴォーカルにユーモラスなコーラスが絡む"アキラでツイスト"、洒脱なラテン歌謡"キエンセラ・ツイスト"("太陽の下の18才"と同じ曲?)やラテン名曲カヴァー"恋のチュンガ"など名曲の連続で息もつかせない。"黒い傷痕のブルース"もクールで格好イイ。童謡をベースにした、なんかヘンテコな曲"黄金虫(旭の黄金虫)"は何度か聞いてる内にだんだん好きになってきた。60〜62年の音源。