今日聴いたもの

Nirvana Peter / Peter Ivers
85年に出たベスト盤。74年の傑作「Terminal Love」と76年の「Peter Ivers」から2曲ずつと、あとは知らない曲が10曲。アシッド/サイケ寄りの文脈で語られることの多いソングライターだけど、このアルバムはアイヴァースのユーモラスで物悲しい美メロ・センスを堪能できるキャッチーな曲ばかり選ばれてて、どちらかというとグラム寄りモダンポップという感じ。この人の独特なプラスティック・ヴォイスはいつ聞いても不思議な気分になれる。
"Miraculous Weekend"(リズム・ボックスをバックに歌うオールディーズ風のフォークロック)
"Love Is The Jungle"(トロピカルなモダン・ポップ)
"Free The Funk"(ブルージーなグラマラス・ブギー)
The Final Curtain / Beggars Opera
96年。80年代に録音された音源を集めた編集盤。往年のクラシカル・プログレ・バンドの面影はなく、基本的にはアメリカン・ハードポップとニューウェイヴ以降のシンセ入りポップロックの中間のような音で、かなり「産業」っぽい。全編を通じてチープなシンセが大々的にフィーチャーされてて、歌謡曲っぽい下世話さが好みなスペーシーなディスコ・ロック"Lifeline"や、軽妙なニューウェイヴ風ロック"Atomospheer"と"Bad Dreams"など捨てがたい味わい。シンフォニックなシンセ・インスト"Poet And Peasant"にはちょっと往年の面影が。