今日聴いたもの

Love Will Make A Better You / Love Live Life + One
柳田ヒロ、水谷公生チト河内といったニューロック系人脈にジャズ系のサックス&フルート奏者が加わったセッション・グループの71年盤。やはり1曲目の長尺曲"Question Mark"が圧巻で、フリー〜スピリチャル・ジャズとヘヴィー・サイケが正面衝突したような、緊張感のあるジャズ・ロックを展開。
縦横無尽に駆け巡るフルートをフィーチャーしたグルーヴ・ロック"Runnin' Free"、ジミヘンを引用したGS〜ニューロック寄りの"Love Will Make A Better You"、スピリチャル・ジャズ・ヴォーカル的な"Shadows Of The Mind"、プログレッヴ・ブルース・ロックの"Facts About It All"と、コンパクトな楽曲が並ぶ後半の流れもカッコイイ。「プラス・ワン」として参加してる布施明が全曲で歌謡曲歌手のイメージは微塵もないソウルフルでロッキンなシャウター振りを披露。想像以上にスゴイ音だった。
Peter, Paul And Mommy / Peter, Paul And Mary
69年10th。子供たちと一緒に歌ったりノベルティ・ソング的だったりと、全体にほのぼのムードが漂うリラックス盤なんだけど、古いトラッド・ソングをカヴァーした"Leatherwing Bat"(英国トラッド・バンドみたい)に"It's Raining"(セリフ入り洒脱ジャジー・フォーク)、ポール・ストゥーキー作の"Christmas Dinner"(小泉今日子の"木枯らしに抱かれて"みたいな哀愁メロディー)あたりのちょっとクールな佇まいの曲に惹かれる。