今日聴いたもの

Teddy Boys Don't Knit / Vivian Stanshall
81年。ボンゾ・ドッグ・バンドの人のソロ。ノスタルジックなオールド・タイム・ミュージックとグラムなロック感覚が融合/同居したサウンドにシアトリカルなヴォーカルが乗る、ひねくれモダンポップ盤。しゃべくりのみの曲が多かったら辛いなあと思ってたけど、ニール・イネスやオリー・ハルソールらが全面的に参加した、これはなかなか充実した内容のポップス・レコード。
"Slave Valse"(コミカルなSEやセリフ入りの田園ワルツ)
"Calypso To Calapso"(プレAOR的なメロウ・ポップ)
"Flung A Dummy"(ノイジーなギターが格好良いグラマラス・ロックンロール)
"Bass Mascow And Broken Bottles"(出だしの美メロにグッとくる)
"Eneryday, I Have The Blows"(典型的なモダンポップが途中で泣き泣きのブルース・ロックに)
"Smoke Signals At Night"(ピアノSSW的な普通にイイ曲)
忘れてもいいよ / すきすきスウィッチ
79年から82年にかけての音源集。ベースレスのスカスカでドタバタなポストパンク〜ニューウェーヴ系のアンサンブルに、やけにポップス・マインドに満ちたキャッチーで凝ったメロディーが乗るという、これまで個人的には余り聞いたことのない音楽性。これだけの作曲センスがありながら、4年間一貫してサウンドがチープなままっていうのが凄い。オールディーズ歌謡風の"はじめて"やノーウェーヴ歌謡とでも呼びたい"むだ"、ホットロッド・ミーツ・アイドル歌謡な"地球を7回半廻れ"、切ないメロデイが性急ビートに乗る"機械のせいにしない"など、奇妙にイイ曲がたくさん。