今日聴いたもの

かなしみごっこ / 小林啓子
72年3rdのVivid再発盤。フォークっぽい曲とプレ・ニュー・ミュージックな曲が混在してるけど、総じて都会的で洒脱な仕上がり。と思ったらサディスティック・ミカ・バンドやティン・パン・アレイ系のメンツがこぞって参加してた。全体的にイイ感じの曲が多い好盤なんだけど、シティ・ポップ化したジャックス"からっぽの世界"カヴァーがかなり衝撃的で、他の曲がちょっと霞んでしまった。
"やさしい雨の歌"(高橋信之。トラッドなメロディのグルーミー・フォーク)
"昼下がり"(高橋幸宏。印象的なコーラスをフィーチャーしたシティ・ポップ
"からっぽの世界"(鈴木茂荒井由美小原礼高橋幸宏、BUZZによる演奏)
南米のエリザベス・テイラー / 菊地成孔
05年。タンゴやラテン、ボサ等を取り入れたエキゾティックな味わいのジャズ。かなりオーソドックスな作風なんで、「どこで笑えばいいの?」っていう気持ちを抑え切れなかったりもするんだけど、バンドネオンをフィーチャーした"京マチ子の夜"や"ホルヘ・ルイス・ボルヘス"といった曲のむせかえるような官能には強く惹かれる。この人のヴォーカル久々に聞いたけど、上手すぎず絶妙に肩の力が抜けたスタイルで好きだなあ。DVDは未見。
Here Comes The Sunburst Band / The Sunburst Band
ジョーイ・ネグロが中心となったユニットの98年1st。打ち込みとバンド演奏によるクロスオーヴァーディスコ・サウンド。アッパーで気持ち良い楽曲が連なってるけど、「面白い」とか「必殺美メロ」といった曲が見当たらないので、ポップスとして聞くとちょっと物足りないかかも。もともとクロスオーヴァー系のクラブ・ミュージックが苦手なせいもあるんだけど。ディスコ・ファンク調の"Master Rocker"が一番良かった。