「コーラス&ハーモニー」選曲リスト


テーマを決めて選曲すると言う経験はこれまでなかったんで新鮮でした。が、だんだん後半息切れてきまして、「コーラス&ハーモニー」というシバリがだんだん重荷に(笑)
送っていただいたセレクトも一通り聞き終えましたが、イイ曲だらけで発見の連続。みなさんセンス良いですねえ。またこれから感想を書きに参加者のみなさんのところへお邪魔させていただきます。しかし、こんな選曲でいいのか。

1) Maggie Mae / Laibach

Let It Be

88年。ビートルズの「Let It Be」のタイトル曲を除いた全曲をカヴァーしたアルバムから。当初は比較的原曲に忠実な“Across The Universe”をセレクトするつもりだったんですが、どうせだからと全曲聴き直してみると、アルバム・ラストのこの曲に妙に惹かれる物があったので急遽差し替え。“Maggie Mae”というタイトルで勝手にドイツの民謡を歌うというデタラメな曲で、豪快な男声合唱と全然関係なくフリーキーなギターがバカバカしくて良いです。いきなり反則ですみません。

2) Day & Night (Remix) / Isyss

The Way We Do

02年。アルバム「The Way We Do」より。ギャル4人組の R&Bヴォーカル・グループ。エヴァーグリーンな美メロ感が素敵なミディアム・チューンで、テンションが高すぎる1曲目の興奮をカーム・ダウン。ジェイダキスのラップも哀愁が漂っています。

3) Barry White vs. The White Stripes vs. White Lion / Mochipet ASIN:B0000TPAW4

04年。アルバム「Combat」より。タイトル通りの剽窃コラージュなブレイク・コア(というジャンルだそうです)。リンク先の曲目を見てもらえれば一目瞭然ですが、他の曲も下らない言葉遊びの一発ネタばかり。大好きなアルバムです。安いのでよかったら話のネタにどうぞ。

4) Des Lundi (Mickey Mouse Melody) / Marie Myriam

79年。Marcos Valleのディズニー・ソング(未聴)のフレンチ・カヴァー。ニューミュージックやアイドルのアルバムとかでよくあった、コンテポラリーなダンス・チューンのあと何事もなかったようにコンサバな曲が始まる、あの感じを狙いました。Marie Myriamは” L'oiseau et I'enfant”という曲が有名なユーロビジョン系シンガー。Spectrumの編集盤より。

5) Cross My Heart / Fast-Forward

ここはユーロビートしかない!、という神がかり的なインスピレーションに導かれるまま自動書記的にセレクト。Fast-Fowardというダンス・ミュージックのプロデュース・チームによる和製ユーロビート。消え入りそうな細い歌声に絡む甘いコーラスにメロメロ。91年。

6) Scarabousbka / Valensia

V III

93年のデビュー作「ガイア」より。アマゾンに画像がないので似たようなジャケの「V III」で代用。投売りワゴンでスキャットマンなんかと一緒によく並んでいる盤ですから、レコハンが趣味の方にはお馴染みのアルバムではないでしょうか。CDの山から探し出すのが面倒だったんで迷わず新古書店で買い求めましたよ。”Bohemian Rhapsody”に衝撃を受けて音楽を始め、いまだにその影響を全開にしてるクイーン原理主義者とでも言うべき人で、未聴ですが最近ついに「クイーン・トリビュート」というアルバムを上梓したと聞きます。

7) Lord Is It I / Gospel Artistics

Soul Gospel

ソウル・ジャズのゴスペル・コンピから。全然知らないグループ。オーソドックスで力強いヴォーカル&コーラスもさることながら、とにかくパンクなドラム・プレイに耳が奪われる名演。敬虔な気持ちで盛り上がれますね。

8) Tug Of Peace / Paul McCartney

Pipes of Peace

1曲目を決めるために15年ぶりくらいに聴いた「Pipes Of Peace」から。昔はいつも聞き流すか、飛ばしてた曲ですが、久しぶりに聞いたら異様に格好良いエレクトロ・ブルース・ロックで驚愕。1曲目には結局別の曲を置いたので、ボツにしようと思ったんですが、外すには忍びなくてこの位置に。

9) Keep It Up / Fruitcake

86年のアルバム「FRUITCAKE3 / サマー・レミニスンス」から。最近聞いたコーラス&ハーモニーが印象的な曲って何があったかなあと考えて真っ先に思いついた曲のひとつ。でも、ここまでの流れを考えると、コレ以上安い選曲になるのもちょっとなあと思い、入れるつもりはなかったんですが、”Tug Of Peace”のエンディングとこの曲のイントロが妙にシックリ繋がってしまうので(と感じるのは僕だけでしょうけれども)選出。クリスタルなブラコン・フュージョンで、シャカタクのパクリっぽい曲ですが、終盤、コーラスのリフレインに流麗ピアノ・フレーズが絡む一瞬を聴くためだけに、このところ何度もリピートしてた曲です。

10) To Know You Is to Love You (To Know Him Is to Love Him) / T-Rex

Great Hits 72-77: a


8、9曲目あたりからだんだん選曲に迷いが出始めてたんですが、ここでどうも手詰まりに。こういうのは考え始めるとダメですね。好きな曲をいろいろぶつけてみたんですがフルーツケーキの後だとどうにも冴えなかったり聞いてて気分が悪くなったりで、結局一番無難な気がしたこの曲に決めました。77年のPhil Spectorカヴァー。煌びやかなグラマラス・オールディーズ。

11) テスト / Ski-T

制服向上委員会というインディ・アイドル・グループのやたらにいっぱいある別ユニットのひとつ。この辺で今回のテーマのひとつである“ビートルズ”にゲット・バックしていこうかなと、マージービートな雰囲気のこの曲を選出。家内手工業的な素朴なコーラス・ワークが泣けます。歌詞がちょっと変ですね。「制服向上委員会ユニット集Vol.2」より。

12) Keep It Warm / Flo & Eddie

Best of


T-Rexとのつながりで思い出した二人組。これはビーチボーイズを70年代ポップ的にリサイクルした甘酸っぱい名曲。歌詞にビートルズの4人が登場、”All You Need Is Love”引用も。ベタな演出だとは知りつつ選出。77年。