今日聴いたもの

Milk 'n' Cookies / Milk 'n' Cookies
ニューヨークのバンドの76年盤。VIVIDの「ニッチ・ポップ・コレクション」という再発シリーズの1枚。多くのボーナス・トラックが収録されたRPM盤が出たんで売り飛ばされたのかな。極端に甘い歌声が印象的なバブルガム・グラム・ポップ。オールディーズっぽいメロディを勢いよく聞かせるスタイルはパワーポップ的で、ロンドン・パンクにも聞こえる"Chance To Play"など、全体的に大貫憲章のロンドン・ナイトな匂いも。
風のスクリーン / 白石まるみ
82年。これも、アルバム全曲にシングル曲をプラスしたベスト盤が出たために売り飛ばされた模様のVIVID再発盤。80年代初頭のフィメール・ニューミュージック的な音作りのアイドル・ポップで、歌謡曲的な面白みには欠けるかな。"まちぶせ"に似たユーミンの歌謡作品"オリオン座のむこう"と、ダバダバ・コーラス入りの、これもユーミン作のボサ・ニューミュージック"恋人がいても"が飛びぬけてキャッチーな印象。
コンプリート・嗚呼!!花の応援団 / 異邦人
嗚呼!!花の応援団」のイメージ・ソングやキャクター・ソングを歌っていたバンドの編集盤。昔聞いた"ソウル・チョンワ"って曲がジャケットから受けるインパクトに比べて、あんまり笑えない普通の曲だなあと思ったんだけど、改めて聞くとなかなかイイ感じのビンボ・ジェット系哀愁ディスコ・インスト。他の曲は初めて聞く曲ばかりだけど、ニューオリンズブルーグラス、ジャズにハードロック、ディスコ、演歌、叙情派フォークと異様にバラエティに富んだ音楽性で、しかもイイ曲が多い。全曲を手掛けてる小山恭弘って何者なんだろう。少なくともメンバーではないみたいだけど。
"イントロダクション 異邦人のテーマ"(ハンマービートが衝撃的なインスト)
"嗚呼!!花の応援団"(ニューオリンズ風いなたいファンキー・ロック。イイ曲)
"赤道 さすらい慕情"(ファズ・ギター入り。凝った展開のファンキー・ロック)
"夢の4回生"(プログレっぽいファンキー・ハード・ロック
"キングコング青田赤道"(ヒーロー・アニメの主題歌みたいなディスコ歌謡。下品で下らないセリフも笑える。)
"うたわし三兄弟"("シベリア鉄道"っぽい楽曲にディスコ・ビート)
"太っ腹ブギ"(キャロルかダウンタウン・ブギウギ・バンドかという感じのご機嫌R&R)
"銅バッジブルース"(ファンキーな歌謡ブルース・ロック)