今日聴いたもの

Sly Wicked And Slick / Sly Dunbar
ヴァージン・フロントラインの79年盤。ルーツ・レゲエをベースにしつつ、程よくクロスオーヴァー。サックスがリードを取るインスト・レゲエの数々は、ちょっと変わったフュージョンという趣。全編に渡ってクロスオーヴァー・イレヴン的なシンセの"ピューン"という音が多用されてるのがちょっとうれしい。ソロ名義だけどロビー・シェイクスピアも参加。
"Rasta Fiesta"(緊迫感のあるルーツ・レゲエに絡む非レゲエ的なピアノのフレーズ)
"Lovers Bop"(アコギのバッキングが気持ち良いフォーキー・ダブ)
"Oriental Taxi"(メロウなエレピ物。"迷信"っぽいギター・リフ入り)
In Dub Conference Vol.1 / Harry Mudie Meet King Tubby
76年Moodisc物。コンガのラテン・リズムとひんやりとしたエコーが同居した独特の世界に魅了される1曲目のファンク・ダブ"Full Dose Of Love"が最高。こういうタイプの曲は1曲だけなんだけど、でもアルバムの半分くらいを占めるイージーリスニングにダブ・エフェクトをかけたような楽曲群もユニークで面白い。
"Full Dose Of Love"
"Dub With A Difference"(映画音楽的なストリングス・アレンジのルーツ・ダブ)
"Dub Conference"(シャープなワン・ドロップ・リズムに乗る、やけに流麗なピアノ)
"Heavy Duty Dub"(夜のムード・ダブ・ミュージック)
"Strings Dub In Rema"(歌謡曲チックなストリングスと歪んだダブ・エフェクト)
BEST〜エレック・イヤーズ / 生田敬太郎
72年1stと73年2nd、そしてこの前聞いた74年の3rdから選曲された編集盤。3rdで聞けた、いなたいファンキー・ロックだけじゃなく、以前のアルバムでは、結構ストレートなファンク/R&Bチューンをやってて驚いた。泥臭くパワフルなヴォーカル・スタイルといい、フォークっぽいイメージとは全然違う音楽性の持ち主だったんだなあ。日本のレア・グルーヴ。
"世の流れに"(アップ・テンポなファンキー・ロック。オルガンがグルーヴィー)
"散歩2"(ファンクとジャズが同居)
"花園から"(洒脱なアコースティック・4ビート)
"決闘"(ファズ・ギターをファンキーにカッティングするR&B歌謡)