今日聴いたもの

アウトサイダーの世界 / ハプニングス・フォー
70年3rd。東芝EMIの「名盤グラフィティー70's」という再発シリーズの1枚。社会風刺的だったり寓話的だったりする歌詞やアルバム全体に漂うアングラ・テイストがフォーク・クルセイダーズっぽいなあと思ったら、全曲の作詞が北山修。ムシ声電子ロック"みのむしさん"、グラマラスなブルース・ロック"地球の終わりに"(ミカ・バンドっぽい)、和楽器シタールのアンサンブルがユニークなインディ歌謡"釜ヶ崎心中"、メルヘンGSっぽい"坊やと花"など、アシッド感溢れる名盤。
Aquarius Rock - The Hip Reggae Of Harlem Chin-Loy
Aquariusというレーベルの音源をコンパイルしたPressure Sounds編集盤。70年代初頭のジャマイカならではの、スカ、ロックステディ、レゲエが未分化な状態で同居したユニークな曲がいっぱい。半分以上の曲にAugustus Pabloのピアニカがフィーチャーされてて(個人的にはピアニカ物以外の曲の方が好きだけど)、あの"East Of The River Nile"も収録。
"Aquarius Rock / Augustus Pablo & Herman"(スカスカなサウンドがパンクなダビーDJレゲエ)
"Darkest Night / James Easywood"(ファズ・ギター入りルーツ・レゲエ)
"Funky Strip / Charly Boy"(ハードボイルドなスカ・インスト。コーラス入り)
"Road Runner / Sounds Unlimited"(ファンキー・スカ・インスト。ホーンがニューソウルっぽい)
"Pick Up The Pieces / Archie McKay"(埃っぽい哀愁ルーツ・コーラス。イイ曲)
"No More Version / Herman"(SE満載のダブ・トラック)
"I Man / Herman"(シンプルなヘヴィー・ダブ)
Bossa Nova And Blues / Freddy King
62年。怪しいタイトルに惹かれて買ったけど、中身はブルージーなギターをフィーチャーしたポップR&Bが大半を占めるアルバム。ラテンなリズムのエキゾティックなブルース・ギター・インスト"The Bossa Nova Watusi Twist"(ムチャクチャなタイトル!)と"Bossa Nova Blues"(ギターの音色が変)がちょっとそれっぽい。ブルージーなR&Bナンバー"Walk Down That Aisle(Honey Chile)"がベスト・トラック。