今日聴いたもの

Penthouse And Pavement / Heaven 17
81年。とにかくシンセがイイ音してる、というのが一聴した印象。いかにもな80年代エレポップのサウンドなんだけど、どの曲もアレンジのセンスが良い。ベースがうねるファンキーなトラックを前半に並べ、後半はストレートなエレポップという構成だけど、やはり"(We Don't Need This)Fascist Groove Thang"や"Play To Win"といったエレポップ・ファンクな曲に独特な個性を感じる。エレポップ路線の曲もすごく完成度の高い曲が揃ってるんだけど。"Geisha Boys And Temple Girls"や"Song With No Name"とか本当に良質な哀愁エレポップ。
La Cuna / Ray Barretto
79年。ラテン系パーカッション奏者のCTI盤。大半を占めるラテン・テイストのフュージョン・ナンバーはつい聴き飛ばしてしまうけど、フルートがメロウな風情を醸し出すラテン・ジャズのタイトル・トラックがメチャクチャ素晴らしい。スティーヴィー・ワンダーの"Pastime Paradice"もメロディアスなベースが格好良い好カヴァー。
Greetings From L.A./ Tim Buckley
72年。ストーンズかと思うようなブルージーなロックンロール主体のアルバム。初期の何枚かと「ロルカ」くらいしか聴いてなかったんでちょっと意表を突かれた。アーシーなオルガンが格好いい"Get On Top"での堂に入ったロッカー振りなど「ロルカ」の世界とはまるでかけ離れた感じ。でもそんな楽曲群に奇妙なラテン・ロック"Sweet Surrender"やアコースティック・ブルースの"Hong Kong Bar"とか独特のアシッド感が漂う楽曲が紛れ込んでるのがやっぱりらしいところ。ベスト・トラックは哀愁漂うロックナンバー"Make It Right"。