今日聴いたもの

Word Of Mouth / Jaco Pastorius
映画音楽みたいなストリングスやビッグ・バンドを従え、コンポジションに凝った81年2nd。随所にエキゾ趣味が散りばめられ時々ブラジル風味も顔を覗かせるジャンル横断的な快作。とにかく冒頭"Crisis"のシンセのシーケンス・フレーズのようなベースがスゴイ。他の楽器が普通にフリー気味ジャズを奏でているだけになんともいえない異物感。
"Crisis"
"Chromatic Fantasy"(バッハの有名曲をオリエンタル&エキゾティックに)
"Blackbird"(エクスペリメンタルなビートルズ・カヴァー)
"Word Of Mouth"(信じられない音色でベースが咆哮するバースト・ジャズ・ロック)
"John And Mary"(スティールパン入り。和やかに始まり次第に壮大に展開)
BO GUMBOS LIVE at 磔磔 1988.07.11
やはりライヴの方がこのバンドの躍動感や曲の良さがストレートに伝わって来るなあ。個人的には最初のスタジオ盤を聴いて一気に熱が冷めてしまったバンドだったんだけど、これを聴いてると足繁くライブに通っていた頃の熱気が甦ってくる。当時は"ダイナマイトに火をつけろ"や"助けて!フラワーマン"みたいな曲が大好きだったけど、今は"泥んこ道"みたいなドス黒い曲により惹かれる。黒人音楽にほとんど免疫がなかったんで気付かなかったけど本当にマニアックな音楽性。でもそんなリスナーも夢中にさせる気持ち良さがこのバンドにはあった。
"泥んこ道を二人"(ファンキー・ロック傑作)
"君の家は変な家だなあ"(ニューウェイヴ・ファンク!)
"魚ごっこ"(ニューオリンズ・スタイル。イイ曲)
"誰もいない"(歌い方が中川敬みたい。ノーザン・ソウル