今日読んだもの

説教師カニバットと百人の危ない美女 / 笙野頼子
狂暴凶悪な大島弓子というか、あらゆるしがらみを断ち切った清々しさが気持ち良い小説。以前読んだ「母の発達」より断然こっちのが良い。内容は「ブス」と「フェミニズム?」をめぐる私小説風の寓話小説ということになるのかな。この小説に限らず幼少時代に容姿が原因で迫害された人が淡々と語る体験談は人間の本性を正確に抉り出すなあ。
あとマッコイ・タイナーの演奏の描写が素晴らしく、ぜひアルバムを聴いてみたくなった。