今日聴いたもの

今日の我れに明日は勝つ 美空ひばり大全集17
昭和34・35年のシングルAB面曲集。この盤もやはり米山正夫が素晴らしい。曲想に関係なくラテン・リズムの使用が目立つけど、そういう時代だったのかな。
"云わぬが花"(米山正夫。押さえたラテン・リズムにユーモラスな歌詞が乗るクールな一品)
"大川祭り囃子"(米山正夫。ジャパネスク・ラテン)
"恋を待つならバス・ストップ"(米山正夫。ミニ・ミュージカル的構成が斬新なジャズ歌謡)
"べらんめえ芸者"(米山正夫。チャンプルーなお座敷唄)
"柳橋しぐれ"(米山正夫。幽玄な純和風ラテン歌謡)
"ロカビリー芸者"(米山正夫。三味線スウィング歌謡)
The Sly,Slick And The Wicked +Young,Tough And Terrible/The Lost Generation
ブランズウィックのソウル・コーラスグループ。70年と72年のアルバムにシングル曲をプラスしたEdsel編集盤。ユージン・レコードがプロデュースした1stはデルフォニックス・スタイルのスウィート・ソウルを中心にしたノーザン・ソウル集。いくつかの曲で聴けるコーラスの過剰なエフェクトがダブみたいで面白い。
"The Sly,Slick And The Wicked"(ユニークなダビー・コーラス。初めて聴いたときは驚いた)
"Someday"(嵐のSE入りのドラマティック・スウィート)
"Love Land"(カヴァー?哀愁の美メロに泣けるパワフルなノーザン)
"Wait A Minuite"(これもダビーなスウィート)

2ndは前作に比べてリズム・アレンジの幅が広がってバラエティ豊かな曲想が楽しめるアルバム。1曲目が突出して格好良い。
"This Is The Lost Generation"(ニュー・ソウル系フォーキー・スウィート。傑作)
"Sure Is Funky"(ブラスロック風)
"Young,Tough And Terrible"(ダビーなエフェクトが復活)
"One More Bridge To Cross"(グルーヴィーなラテン・ソウル)

シングル曲では華やかなアップ・ダンサー"You Only Get Out Of Love"が良かった。