今日聴いたもの

Postaeolian Train Robbery(ポステオリアン・トレイン・ロバリー)

Postaeolian Train Robbery(ポステオリアン・トレイン・ロバリー)

'74年。少し前に'76年の「Viva Boma」というアルバムを聞いて感激したベルギーのジャズロック系グループの1st。電子音が飛び交いプレニューウェイヴな香りも漂わせていたあのアルバムに比べると、こちらはグッとオーソドックスなジャズロックという印象で、かつフレンチっぽい洒脱な感覚もあちこちに。特に気に入ってるのは、冒頭、ゆったりとダウナーにグルーヴする理知的ブラスジャズロックタイトル曲や、めまぐるしく曲想の変わる演奏をバックにエキセントリックでキュートな女声スキャットが全開の"Cocalnut"、クロスオーヴァー風味のフレンチポップ"Populi"。
この再発CDには前身バンドの音源も収録されているんだけど、これがまた最高で、フランス・ギャルの"Zozoi"なんかにも通じる早口急速ジャジーポップの"LaPartied’Echecs"に、妖精系SSW的なスローテンポ曲"L'Admirable Amas CellulaireOrang"など、アヴァンな音楽性を支える確かなソングライティング・センスにシビれる。