今日聴いたもの

バトル アンド ロマンス / ももいろクローバーZ
初アルバム。ラップする子がいなくなって5人組に。シングルで"Z伝説〜終わりなき革命〜"を聞いた時の「やられた〜!」感に匹敵する衝撃はさすがになかったものの、コサックダンサブルなラテン歌謡""、インドなドラムン、レゲエ、オルタナ・ヘヴィロックな無理やりフュージョンされたエレキ歌謡"天手力男"という、イカれ系新曲を聞けて満足。ただ、再録された"行くぜっ!怪盗少女"は、「狙い撃ち〜」のフレーズのキワモノ感が薄まったのが残念。
水色ジェネレーション / 南波志帆
新作。「青春シティポップ」な独自のコンセプトが完全に確立されている感じで、複数ライターの楽曲で構成されたアルバムによくある散漫さがないのが素晴らしい。特に心を掴まれたのは「マイナスポイント〜」のくだりにグッと来るギタポ系シティポップのタイトル曲に、グルーミーなオーケストラルAORの"たぶん、青春。"、抑制の効いたピアノポップがディスコ化する"ふたりのけんか"、深遠な歌詞のシティ・エレポップ"2センチのテレビ塔"など。これまで突出した名曲を提供してきたキリンジ兄不在の欠落感はやはり大きいんだけど、そのかわりというか、どの曲もどことなくキリンジの影を感じるような。"オーロラに隠れて"はむしろYUKIを思わせる唱法が印象的。
バニラビーンズ II / バニラビーン
新作。相変わらず北欧ギターポップなコンセプトは健在。そのうち凄い展開になるんじゃないかという期待で8分間フルで付き合ったものの結局イマイチなまま終わったツェッペリン"天国への階段"カヴァーとか、楽曲の出来不出来の差が激しい気もするけど、ニコラ再び、なスウェディッシュガールポップ"エルスカディ"や、マンチェなグルーヴィーギターポップ"C葉さんのうた"、室内楽ノーザンという趣のビートポップ"Sodermalm"といった曲はなかなかのキラー。