今日聴いたもの

Microphone Attack - Niney The Observer 1974-1978 / V.A.

'01年にBlood & Fireから出ていた、ナイニーが手がけたDJ音源の編集盤。埃っぽい生音演奏とスタジオエディット、過剰な電子音SEが曲によっていろんなバランスで絡み合う試行錯誤な雰囲気はこの時期ならでは。とりあえず、いきなり飛び出すアル・グリーン"ラヴ＆ハピネス"のギターフレーズにグッとくる1曲目の"Train From The West / U Roy"に、同じくデニス・ブラウン"Westbound Train"をエディットして、しかし全く雰囲気の違うエキゾテックなスコーチャー・レゲエを聞かせる"Ride On / Wild Goose Chase / Big Youth"と続く、冒頭の流れがメチャクチャ格好良い。

とはいえ、全体的にはソウル色薄めなルーツレゲエ中心の編集で、個人的には牧歌的な曲調のを延々聞かされるとダレてしまうんだけど、"6 Dead And 19 Gona A Jail / Big Youth"や"Camp Road Skanking / I Roy"みたいな、ドロドロのダブ・エフェクトに頭がグルグルするトラックはオモシロい。もちろん、"Flat Foot Hustling / Dillinger"に"Jah Is My Light / Wicked Eat Dirt / Leroy Smart & I Roy"、"Whip Them Jah / Ranking Trevor"みたいな哀愁ハードボイルド路線は文句なしにお気に入り。