今日聴いたもの

Jazz Raga / Gabor Szabo
Impulse!から出た'67年作品のLight In The Attic再発盤。独得の粘り気のある糸引きギターとエレキシタールが絡む、若干イージー寄りなラーガ・ジャズロック集。冒頭、ダウナーな呟きヴォーカルを披露するダウンテンポ・フラワーサイケ"Walking On Nails"と"Search For Nirvana"にやられ、終盤にはラウドなドラムが格好良いエキゾティック・ラグド・グルーヴ"Caravan"に、"真赤な太陽"か"リンゴ追分"かという雰囲気のダウナー歌謡グルーヴ"Summertime"と不思議なカヴァーで畳み掛ける、アルバムのはじめと終わりにキラー曲が並ぶ1枚。中盤はあまりに普通な"Paint It Black"など、つい耳を素通りしてしまう中庸な曲が続いてやや中だるみ。
Look Where I Am / Erik
こちらも'67年、ヴァンガードから出たアルバムのRadioactive再発盤。基本的にはユルいアシッドフォークシンガーと思われるんだけど、どの曲もいちいちかっちりしたソフトロック調アレンジが施されていて、ちぐはぐな曲も多いものの、時々なんとも言えない化学反応を起こしているオモシロ曲も。特に、浮遊感のあるGS風歌謡ガレージ"Look Where I Am"にヴァイブとトランペットがお洒落なアシッド・ラウンジ・フォーク"Lights Across The Field Bright Lights Across The Field Too"が素晴らしく、ウエスタン映画の劇伴風の勇ましいジャカ弾きフォーキー曲"Be Off Man"のチープなガレージ感もイカす。