今日聴いたもの

Warm Heart Cold Steel / 20th Century Steel Band
'75年か'79年?のスティール・バンド物。全編に鳴り響くスティールパンのユルい響きといなたい歌声にもかかわらず、決してリラクシンなカリビアン物で終わらせない、キレのある強靭なグルーヴとどこか怪しいセンスに満ちた、かなりワン・アンド・オンリーっぽい音楽性。腰が砕けるほのぼのハードボイルドな"Shaft"をはじめ、ミニマル・カリビアン・ファンクな味わいの"Papa Was a Rolling Stone"、哀愁ドラマティックに展開する"Standing in the Shadows of Love"、クールなブガルー解釈の"Land of a Thousand Dancers"など、ソウルやファンク有名曲の不思議カヴァーの数々にとりあえず耳を奪われつつ、やはり、レアグルーヴ・クラシック"Heaven & Hell"の生音エレクトロとでも言うべき独得の質感は、クセモノ曲揃いのアルバム中でもひときわ異彩を放っている感じ。Mr.Bongo再発盤。