今日聴いたもの

My Beautiful Dark Twisted Fantasy / Kanye West
'10年。冒頭、ジョン・アンダーソンのハイトーン・ヴォーカルが鳴り響いたかと思うと、ナスティなギャングスタ風ラップにスイッチするそのギャップがたまらない"Dark Fantasy"から、哀愁のブルージーギターリフが格好良い"Gorgeous"、そして"21世紀の精神異常者"のモロ使いが楽しすぎる反則キラートラックの"Power"と続くロックなヒップホップ3連発が最高。エレクトロっぽいトラックが続く中盤で少しダレるものの、全体に80年代のキラキラした産業ロック感に満ちたメジャーな耳ざわりが心地良い1枚。流麗ピアノとヴァイオリンの絡みが泣かせる"Blame Game"も強い印象を残す曲。
Love Letter / R. Kelly
'10年。冒頭に置かれた2ステップっぽいデリケートな美メロR&B、"Love Letter"と"Number One Hit"がメチャクチャ気に入って購入。しかし、アルバムを聞き進むにつれ曲調がどんどんオールドスクール化、最終的にはジャケのイメージ通りの60年代ソウルミュージックへのオマージュ展開に。3連ソウルバラードやらモータウン調のバブルガムソウル風の曲なんかが続くんだけど、メロディーにグッとくるフックがあまり感じられなくてちょっとイマイチかも。70年代の快適ウォーキングテンポ・ソウルを思わせる"Just Can't Get Enough"やミュージカル風のオーケストラル・バラード"Music Must Be a Lady"あたりはかなりイイ感じなんだけど。