今日聴いたもの

春愁秋思 / 空気公団
新作。いつもどおりにティンパン系フィメールSSWな世界が繰り広げられていて、やはり、いつもどおりにメロディーのフックにキュンとしてしまう自分に、相変わらずな自分のツボを再確認させられる感じ。なんといっても、"春が来ました"、"だんだん"と続く、つつしまやかにファンキーな甘酸っぱい風街ギターポップな流れが素晴らしい。中盤以降、アンビエントともいえそうな静謐な曲が続いた後にメロウグルーヴ曲"春愁秋思"が登場する瞬間が感動的。
BeVeci Calopueno / モーモールルギャバン
新作。美メロなロックンロールとナンセンス歌詞が同居した曲が姿を消して、美メロ曲には割とマジメな歌詞、ナンセンス歌詞にはアヴァンもしくはシンプルなワンコード系の曲という風に完全に分離した結果、バカバカしいのに妙に切ない、という独得の魅力は薄れた気が。そういう意味で、かつての美点が唯一味わえる青春ギターロック"愛と平和の使者"が一番のお気に入り。あとはペナペナシンセ入りのNWロックンロール"Hello!!Mr.Coke-High"からニューロマ風ファンキーロック"ATTENTION!"の、ちょっと懐かしいニューウェーブ感覚はイイ感じ。
吟遊Planet☆AKIBA-POP / MOSAIC.WAV
新作。90年代のハイパーユーロ系J-POPっぽい音。シングルはCW曲も含めていちいち冴えてるのになぜかアルバムになるとキレや毒がなくなってしまうのが不思議。とはいえ、さりげないトラッド要素が効果的なシングル曲"脳・内・再・醒〜ecphoric dance〜"に、一連のアキバアンセム・シリーズを思わせる高揚未来系の"Next Stage! ⇒ "Hyperluminal"に"天体上∇吟遊サテライト"、そして"おいしい魔法のサシスセソ"、"きみにおねがい!セキュリティ"といった二次元ナードコアテクノ歌謡などなかなか佳曲が揃った1枚。一番お気に入りは目の回るようなアレンジがらしくて最高な高速ユーロポップ"NAOKO-THUNDER VERNIER II 〜幼女期の終わり〜"。