今日聴いたもの

ヘイト船長回顧録 / 鈴木慶一
新作。船長シリーズも3作目にきてグッとメロウな耳ざわりのサイケポップ仕様に。心なしか往時の滑らかさを取り戻したような甘い歌声も心地良く、なんとなくクラウン期ライダーズを思い出した瞬間が何度か。シスターズ・コーラスの"小舟は、語るよ、珊瑚礁を"やグリークラブ風労働歌"流木のうた"なんていう異色曲を織り交ぜつつ、冒頭を飾るゆったりテンポのサイケ・フォークロック"ゴム紐売り"をはじめ、ピアノSSW的な耳ざわりの"ネアンデルタール,JFK,JWL,JLG"、"回顧録"など、久しぶりに美メロ曲が多いのが嬉しい。ファンキーエレポップな"物語を書きすぎた男"はまるで「カメラ=万年筆」みたい。
東京ユウトピア通信 / Lamp
新作。いきなりのダバダバコーラスに心を奪われる疾走ブラジリアン・クロスオーヴァーな風街シティポップ"空想夜間飛行"に変拍子ファンキーロックな"君が泣くなら"と続く冒頭の流れがまず素晴らしい。少女声な女性ヴォーカルにまさます磨きがかかったような。プログレッシヴで凝ったアレンジがやや大仰で重たく感じる瞬間がたまにあるものの、しかし絶妙な男女ヴォーカルのスイッチにキュンとくるグルーミー・シティポップ"君とぼくとのさよならに"に、女性ヴォーカルメインのレイジー・グルーヴ曲"恋人と雨雲"といった甘酸っぱい曲はこれまで以上に魅力的に。