今日聴いたもの

花々の過失 / 友川かずき
先週久しぶりにこの人のライブを聞きに行って、その狂気な歌声の健在ぶりに感動したんだけど、これはライブ前の予習代わりに積読状態の未聴CDの山から発掘してみた2枚のCDうちのひとつ。'93年にPSFから出たギター弾き語り盤で、トラッドなドローンフォーキー"燃えさかる家"や少し歌謡テイストのある"平手造酒のテーマ"、終盤の激しいギターカッティングが格好良い"少年の恋"など、やはり、フォークな八田ケンヂという趣の独得なへしゃげ歌唱が炸裂するアグレッシヴなジャカ弾き曲が最高。
青い水 赤い水 / 友川カズキ
'08年。こちらはピアノや弦楽器などを加えた、エキゾティックなダウナーフォーク歌謡という雰囲気の1枚。上のアルバムと同一人物と思えない芳醇な演奏にいきなり意表を突かれる1曲目の"いつか遠くを見ていた"をはじめ、凄まじい歌詞で圧倒するワルツフォーク"続・ボーする日(ヘルペスとのたたかい)"、ジプシーっぽいメロディーとシアトリカルな歌唱が少し70年代モダンポップに通じる"カラブラン"や"青い水 赤い水"など、なんとも鬼気迫る楽曲の数々。