今日聴いたもの

Paper Dolls / The Brunettes
ニュージーランドの男女ユニットの'09年作。かなり偏執的に屈折ポップを追求していた前作「Structure and Cosmetics」から一転、今回はニューウェイヴ〜エレポップ色強めで、全体に元のヘナチョコなインディポップな雰囲気に戻った感じ。冒頭の60'sバブルガムサイケな"In Colours"やアンビエントなピアノフレーズが気持ち良いブレイクビーツ・エレポップ"Red Rollerskates"、カーペンターズを引用した"Magic (No Bunny)"、柑橘系ソフロ・ギターポップな"Thank You"とかとりあえずこの甘酸っぱい歌声と相変わらずツボをつかれるキャッチーなメロディーがあれば満足なんだけど、前作の発展形を期待していたので、正直少し肩透かしをくらったような気も。
Seventy Five Year Plan / Triangles
'07年。オーストラリアの男女混声グループの2nd。「Magic Johnson」がめちゃくちゃ好きだったんだけど、ちょっと雰囲気変わったかな。意表を突かれるGS調ビートナンバー"Other Side of the Pillow"や"Meat Blanket"に顕著なように全体にマイナー調の曲が増えて、前作に通じる牧歌調ハーモニー・フォーキーな"Horse in the Ointment"もどこかグルーミーな陰りが。相変わらずイイ曲が多いんだけど、あの開放間溢れる大人数コーラスが聞けなくなったせいか、もうひとつ突き抜けない感じがもどかしい1枚。とはいえピースフルな口笛フラワーロック"Ancient City"にソフロ・シューゲイズな"Will It Float?"あたりはかなりお気に入り。