今日聴いたもの

Sweetest Feeling - Van Mccoy Songbook 1962-73 / V.A.
Aceの作曲家コンピのKentとの連携シリーズ新作は、70年代ディスコの印象が強いけど、そう言われてみれば確かに60年代音源でも時々名前を見かけるヴァン・マッコイの作品集。軽快なノーザンソウル連発の冒頭数曲の流れに、もしや普通の60年代ノーザン・コンピを聞くことになるのかと思いきや、個人的にオールタイムフェイバリットな名曲"When You're Young and in Love / Ruby & The Romantics"あたりから、塩辛い歌声が醸し出すブルージーなムードとドゥワップ風コーラスが不思議な味わいの"Either Way I Lose / Nina Simone"、キャッチーな王道60'sポップ"Baby I'm Yours / Barbara Lewis"と、聞き進むにつれだんだん曲調が多彩になってきてひと安心。
特に、パワフルなバックトラックにフックの効いた転調メロが乗るバカラッキッシュ・ノーザン"Stop and Get a Hold of Myself / Gladys Knight and The Pips"に、イントロのフリューゲルホーンで一気に心奪われる"It's Starting to Get to Me Now / Irma Thomas"、キレの良い凝ったオーケストラルアレンジが素敵な"Where Does That Leave Me / Nancy Wilson"と続く、バカラック風の美メロMORソウル路線にはノックアウトされた。終盤の70年代音源では、このシリーズで聴くとやけに新鮮に響くスウィート・ハーモニーソウル"Let Me Down Easy / G.C. Cameron"と、まるでカーペンターズみたいな爽快フィメールMORが金切り声やシャウトを絡めつつ徐々にファンキーに高揚していく"Lean on Me / Melba Moore"が印象的。