今日聴いたもの

Living By The Days / Don Nix
71年。濃厚なソウルフル・コーラスを従えたゴスペルテイストのSSWってちょっと苦手だったはずなんだけど、今日みたいな雨の日に聞いたせいか、アルバム1曲目の"The Shape I'm In"がやたらと染みた。雨音SEをバックに雨だれのようなピアノが流れ出すイントロから胸が締め付けられる名曲。ほかにも"She Don’t Want Lover"や"My Train's Done Come And Gone"といったお疲れムード漂うザ・バンドっぽい曲や、ストリングスをフィーチャーしたバラードの"Living By The Days"など、男泣きを誘うため息ロックの数々に思い切り浸れる。他にゴツゴツしたグルーヴ感のあるファンキー・ブルースロック"Going Back To Iuka"や快適ウォーキングテンポのスライド・フォーキー"Mary Louise"といったアップ目の曲も含めどれもやたらと曲がイイ。
Wet Willie II / Wet Willie
カプリコーンから出た南部ロックバンドの72年作。冒頭を飾るR&Bジャンプ・スタイルの絶叫ビートチューン"Shout Bamalama"をはじめ、転がるホンキートンク・ピアノが気持ち良い"Keep a Knockin'"や、ちょっとジャジーなトーンがお洒落な"Shotgun Man"といった疾走ロックンロール群がとにかくごきげん。加えてハワイアンなギターがフィーチャーされた"Love Made Me"やトライバルなパーカッシブ展開にしびれるR&Bインスト"Red Hot Chicken"などの横ノリファンキーロック路線、そしてスローな3連ブギーの"It Hurts Me Too"やストーンズのバラードっぽいアーシーフォークロック"Shaggi's Song"など、無骨ななかにも意外に芸が細かいところが見え隠れして、エンタメ性も十分な野郎ロック盤。