今日聴いたもの

ザ・ピーナッツ・DC・レトロ / ザ・ピーナッツ
87年のリミックス企画盤。THE JG'sの手になるハードエッジなトラックメイクはエレクトロ・リバイバルを通過した今の耳で聞くと全然カッコイイんだけど、ピーナッツの曲との相性そのものはいまひとつかも。特に60年代の曲はかなり無理がある感じで、そのせいかど曲も過剰なエディットが施されていて、それがミスマッチを通り越してほとんどシュールの域に。とはいえ、ブラスロック的なアクション歌謡の"情熱の砂漠"や"指輪のあとに"にムード歌謡調の"東京の女"など70年代の曲は意外とハマっていて、ミニマルなエレクトロ感覚が加わることで一種独特のディスコ歌謡に昇華されていて面白い。
モスラがきます。 〜ザ・ピーナッツ・ダンス・リミックス1991〜 / ザ・ピーナッツ
91年。こちらは十枝晃太郎、川崎ツトム、ムシ塩崎という全然聞いたことのない名前が並ぶリミックス盤。大仰なイントロに導かれて鳴り出すファンキーなブレイクビーツがマンチェ花盛りだった当時の雰囲気を思い出させる"恋のフーガ"をはじめ、当時のハウス系クラブ音楽の手法があれこれ取り入れられたツギハギアレンジが楽しい。歌とのこなれ具合の悪さは「DCレトロ」以上で、ほとんど今のマッシュアップに近い感覚なんだけど、あれこれ詰め込んでるせいか、素敵な化学反応が起きている箇所もあちこちにあって、特にミニマルなディスコハウス"ふりむかないで"とか異様にカッコイイ。