今日聴いたもの

ソウル・アンド・ロック / カウント・バッファローとザ・ジャズ・ロック・バンド
69年。レディメイドの和モノ・コンピ「ミッドナイトトーキョー」で聞けたパワフルなジャズ・ロックンロール"最後の一滴"が印象的だったグループのフルアルバム再発。ポップス系ヒット曲のタイトルがズラリと並ぶトラックリストを見て、いわゆるイージーリスニングっぽいジャズロック盤かと思いきや、キャッチーなテーマ・フレーズとフリーキーでアブストラクトなアンサンブルとのギャップが最高な、ヒップなアヴァン・ジャズ・ロックが次々に飛び出す強力な1枚。ブガルーっぽいオリジナル曲"ザ・クーガー"や破壊的な演奏をバックにサックスだけがメロディーをキープし続ける"ヘイ・ジュード"あたりが特に凄い。
ニューヤング・コーラス / ジャンヌ・エトワール
69年。こちらは「グッドナイトトーキョー」の方にスウィングルなスキャット・コーラス・チューン"バイエル91番"収録されていた男女混声グループのイージー・コーラス盤。ファズギターがうなる1曲目の"恋はリズムにのせて"のグルーヴィーさに思わず身を乗り出してしまうんだけど、基本的にはゆるいラウンジ調アレンジに乗ってパヤパヤ、イエイエ、シャバダバスキャットコーラスでポピュラーヒット曲を聞かせる、いかにも昭和40年代っていう感じの昼下がりのひととき的な世界。上記2曲以外では、ジャパネスク・ジャズロックな"さくらさくら"もなかなか鮮烈。