今日聴いたもの

The Night Of The Purple Moon / Sun Ra & His Intergalactic Infinity Orchestra
70年。オーソドックスなコンボスタイルのモダン・ジャズ演奏に、ロックシコードというハープシコードみたいな音色の楽器をフィーチャーして、ちょっとチープでイージーリスニング的な耳ざわりもある1枚。フリーキーなサックスがカッコイイお洒落バップチューン"Sun Earth Rock"に、エキゾティックなスローブルース"Blue Soul"、微妙にアブストラクトが入ったスパイムードのジャズロック"Dance Of The Living Image"など、ちょっと60年代の日活ニュー・アクションや松竹ヌーベルヴァーグあたりのサントラを思わせる雰囲気。
Waiting For The Rain / James Vincent
78年。元アズテカのギタリストのリーダーアルバム。快適ウォーキングテンポのフィリーソウルフルAOR"What Does It Profit A Man?"からビシバシとキメが入る変拍子ジャズロック"Resistance"に続く冒頭の展開が象徴するように、メロウな歌物指向とテクニカル指向が同居していて、"People Of The World"や"The Seventh Day"など、時に二つの要素が融合した独特の世界も展開。ちょっと異色なアシッドフォーキーMORのタイトル曲も含め、歌物はどれもグッとくるイイ曲揃いなんだけど、中でも歌謡AORテイストの美麗メロで泣かせる"How Can I Thank You Enough"が素晴らしい。