今日聴いたもの

Saint Dymphna / Gang Gang Dance
08年。ブルックリンのグループ。最近耳にした"Vacuum"という曲がコズミック版「ラブレス」という趣でかなり最高だったんでアルバムを聞いてみたら、全体に割とNWファンク色の強い音楽性で、素っ頓狂な女性ヴォーカルを含めなんとも懐かしい感じ。スペーシーでエスニック、かつニューエイジでペリキン的なユーモアもある1曲目の怒涛のエレクトロ・インスト"Bebey"から、80年代風エキセントリック・フィメール・ポップ"First Communion"に男女デュエットスタイルの"Blue Nile"、そして"Vacuum"をはさんで、マイアミベースっぽいナスティ・エレクトロにキラキラした流麗ピアノループが絡む"Princes"と続く、前半の多彩で飽きさせない展開がポップでお気に入り。
By-the-Numbers / The Postmarks
08年。"One Note Samba"から"Pinball Number Count 12"まで、タイトルに数字のつく曲を順番に並べた、その発想だけで嬉しくなるようなカバー集。もともと魅惑の少女声で殺すウィスパリン・ガーリー・ギター・ポップを身上とする人たちだけに、名曲カヴァーということになると、その声に極上メロディーが加わってどれもかなり威力のあるトラック揃いに。女性ヴォーカルの曲やギターバンドもののカヴァーは当然のごとくよくハマっているんだけど、曲の生まれ変わりっぷりのインパクトという意味では、ボブ・マーリーの"Three Little Birds"にデヴィッド・ボウイの"Five Years"、キュアーの"Six Different Ways"あたりがクロディーヌ・ロンジェの"夜をぶっとばせ"に通じる世界のネガポジ反転感を味わえて楽しい。