今日聴いたもの

Explode from the Center / Rubies
07年。サンフランシスコの女性3人組。柔らかな音色のギターをメインにした簡素なアレンジと低温な呟き女性ヴォーカルでソフィスティケイトされた楽曲をぎこちなく奏でるこの佇まいは、まさに80年代のチェリーレッドやクレプスキュールな世界。冒頭のグルーミーなポストパンク・フォーキー・チューン"A Room Without Key"で掴まれ、そのままネオアコスタイルのボサやジャズヴォーカルが続く展開で完全にあの頃にタイムスリップ。さりげなく凝ったアレンジもカッコイイ。アシッドハウス的な展開を忍ばせた硬質ネオアコソウル"I Feel Electric"から、YMG的なミニマル・NWファンクがストロベリースウィッチブレイド風の甘酸っぱいポップになる"Silver Morning"、弦楽入りの静謐ハーモニー・フォーク"Diamond on Fire"と続く流れが特にお気に入り。
Everytime I see your face / Geyster
06年。80年代UKヒットチャートの雰囲気が漂うブルーアイド・ソウルフルな仏エレポップ・ユニット。哀愁の歌謡エレポップ"Still in love"やディスコティークな"Under the fuse of Love"、"I'll be there for you (US Mix)"など、ナヨ声男声ヴォーカルとキャッチーな陽性女性コーラスがテンポ良く掛け合うダンサブルなトラックと、流麗ストリングス入りのケアレス・ウィスパリンな"Along the shore"やゆったりテンポのアーバン・メロウ・グルーヴ"Runaway car"などのAOR路線が同居した音楽性で、当時の大味なヒット曲の多くと違って、どのタイプの曲でも必ずハッとさせキュンとさせるフックが用意されたデリケートなソングライティングがイイ感じ。