今日聴いたもの

Love Logic / Minuano
09年。アコースティックな耳触りのグルーミーなネオ・シティポップで、全編に渡って榊原香保里の舌足らずで甘酸っぱい少女ヴォーカルをフィーチャー。Lampではあまり前面に出ることのないブラジリアン要素が顔を覗かせていたり、微妙な差異はあるものの、やはりどう考えてもLampを聞いてる気分に。それはともかく、ミナス〜プログレ的なイントロから大貫妙子的なヨーロピアン・ピアノ・ポップに展開する"それいゆ"に出だしのメロディーが荒井由美を思わせる曇り空ムードのピアノ・バラード"雨色日記"、アシッド・フォーク的なフルート入りのシンプルなボサ・ナンバー"午后の翼"、渋谷系っぽいネオアコ・シティポップ"恋人たちの雨"とか、抑制の効いたイイ曲がたくさんのハイクオリティな1枚。
U / Tujiko Noriko + Lawrence English + John Chantler
08年。この人の音楽をちゃんと聴いたのは初めてなんだけど、幽玄でメロウなエレクトロニクス音響の"12 O'clock On The Highway"、スリントなんかを思い出すダウナーなギター・ストロークが淡々と繰り返される"Hyoga"、シューゲイズ・ドローンな"Today The Scene Is Yours"など、そのエクスペリメンタルなサウンドと70年代のティンパン系フィメールSSW風の歌との組み合わせはかなりのインパクト。独特の一人デュエット・スタイルとか、"The Sky And Us, 2 Girls"に顕著な、全体に漂う奇妙なユーモア感覚も印象的。"Paper Girl"に"Ising"といった、よりフリーキーな曲もイイ感じ。