今日聴いたもの

Berry,Berry Bo,hho / デキシード・ザ・エモンズ
和田アキ子トリビュート盤での"クライングベイビー"のフリーキーなヘヴィサイケ演奏がめちゃくちゃ格好良かったんで、あの感じを期待して購入したんだけど、98年のこのアルバムは、どちらかというとハッピー・ジャックでイチクー・パークな空気が満載のサイケ期ブリティッシュ・ビートバンドの雰囲気。しかし、この徹底してヴィンテージな機材の音はすごい。やかましいドシャメシャ・リズムで疾走する"青い光"やジミヘンっぽいブルージー・ファンキー・ロック"フィニッシュ! "、昭和ハレンチムードなグルーヴィー・サイケ歌謡"イケナイ娘"あたりの狂騒的なビートナンバーが何と言っても最高だけど、マージー・ビートっぽい"グルグル天国"、R&Bテイストの"真夏の二人"、ファズがうなるキャッチーなパワーポップ"ティッテンハースト・パーク"といった終盤の青春モードな曲も甘酸っぱくてイイ感じ。
S,P&Y -Sound,Pew and Young- / デキシード・ザ・エモンズ
99年。前作の雰囲気を引き継ぎつつも今回は若干ポップサイケ寄りかなと思わせて、ファンキーなR&Bビート"ホワット・ア・ナイト"以降は、一転、ゴリゴリしたビート系中心の展開で、マージーなハーモニーを聞かせる"午後の恋人"に、破綻寸前のドタバタ・ドラムが格好良いR&Bビート"マリーは気まぐれ"、ジミヘン路線の轟音ギターロック"アイ・ガット・ユー"など、ラウドでヘヴィーなアンサンブルと哀愁メロディーの組み合わせが秀逸な曲を連発。ちょっと異色のメランコリックなフォーキー・ビート"リリス"もイイ曲。