今日聴いたもの

Ramshackled / Alan White
76年。イエスのドラマー(海底地形学以降)のソロ。まあ基本ジャズ・ロックでプログレなんだけど、なんだかやけにグルーヴィー。特に冒頭、スパニッシュな疾走ジャズ・ファンク"Ooooh Baby (Goin To Pieces)"からミッドテンポのナヨ声ラテンロック"One Way Rag"に続く流れとか、歌謡テイストの哀愁ロック"Giddy"なんかはジノ・ヴァネリもビックリのキャッチーなプログレAORで最高。どこかゴツゴツした異色のレゲエ・ロック"Silly Woman"を挟んで、若干プログレ色が強まる後半も、スティールパン入りの疾走ブラスロック"Everybody"や壮大なブルージープログレッシヴに流麗な映画音楽をアダプトしたユニークな組曲"Darkness (Parts I, II, III)"とかなかなか面白い曲が並んでてイイ感じ。
Riff Raff / Riff Raff
73年。マーク=アーモンドのメンバーが結成した英国グループ。全体にジャズ・ロックが入ったプログレ・フォークという感じで、ダウナーな室内楽フォークがダイナミックなバンド演奏に移行していく1曲目の"Your World"をはじめ、静と動を行き来するアレンジで、英国的な翳りのあるメランコリックな歌を聞かせるスタイル。けど、ワルツテンポのクールでフリーキーなジャズロック"You Must Be Joking"やサスペンス映画サントラ風の無調インプロがメロウなブラジリアン・クロオーヴァー〜ハードなパワープログレと展開していく"La Meme Chose"など、どちらかというとフォーク色の薄い終盤の曲により惹かれる。