今日聴いたもの

ロック天国 / 中村晃子
「レイト60'sモッド・ガールコレクション」と題されたP-VINE編集盤。60年代音源を中心にした構成で、唯一「裸足のブルース/気まぐれ列車」のみ71年のシングルなんだけど、これが最もモッド的なソウル/R&B歌謡で、他は"虹色の湖"路線のマイナーGS歌謡群と、それ以前のカヴァーポップスやリズム歌謡、ジャズ歌謡など。それにしてもとても同じ歌手のコンピとは思えないくらい曲によって歌い方がガラっと変わって、ずいぶん器用な人だなあという印象。
初聴きの曲では、何といってもシャウト交じりのヴォーカルがメチャクチャ黒い、列車のSE入り疾走R&B歌謡"気まぐれ列車"が最高にカッコイイ。他には、ラウンジーなボサ歌謡がサビで哀愁GS歌謡に変貌する"ローマの灯"、コトバ遊びっぽい歌詞がポップなイエイエ歌謡"うんと愛して"、古めかしいのかモダンなのか微妙に判断に迷うスウィング・エレキ歌謡"東京のイブ"、キュートなヴォーカルで聞かせるエキゾティックな清純ラテン歌謡"私はマジョリーナ"あたりがお気に入り。