今日聴いたもの

Double Shot Of Soul / V.A.

KENT編集、ダブルショットというLAのインディー系ソウル・レーベルから発売された60年代後半音源のコンピ。テンプスやスライっぽいサイケデリック・ファンクとかジミヘン的なブルースロック調のアレンジでかなりゴツゴツした感触なんだけど、それでいてキャッチーな3分間ソウルがギッシリ26曲。ほぼ全編アップテンポの曲ばかりで一気に聴ける構成で、ブレイクビーツ的なリズムが格好良い1曲目のラグドなフィメール・ファンク・ソウル"Trouble / Foxy"をはじめ、全体に男気溢れるイイ感じの曲が多くて個人的にはなかなかヒットな1枚。

洒脱なブーガルー・ノーザン"Four Piece Funky, Nitty Gritty Junky Band / Bobby Freeman"や、同じくブーガルー調ソウルにブルージーな味わいを加えた"The Neck / Kent & The Candidates"、チェンバロ入りのアレンジがユニークなチンピラ・ソウル"Coming In Out Of The Rain / Maurice Rodgers"や男女デュオスタイルで珍しく流麗なストリングス＆ホーンをフィーチャーした"For The First Time / The Georgia Prophets"といったニューソウル路線、アーチーズのヒット曲をファニーでヒップなラテンソウルにアレンジした"Sugar Sugar / Shirley"やいろんなモノローグがコラージュされるストレンジなソウル・ファンク"What Is Soul / The Real Thing"みたいな変り種まで、要所にアクセント的な曲が置かれていて飽きさせない。