今日聴いたもの

Dziewczyny Perkusisty / Andrzej Dabrowski
ポーランドのドラマー&ヴォーカリストの70年代から80年代にかけての音源をまとめた編集盤。アンジェイ・ドンブロフスキと読むのだそう。トム・ジョーンズを若干ソフトにしたような包容力のある歌声で、時に哀愁漂う、時にほのぼのしたユーロヴィジョン系MORやオールドタイミーなスウィンギン・ポップなどを朗々と。全体にユルめの楽曲が並ぶ中、ファズ・ギター入りの60's風ラテン・ビート・チューン"Do Zakochania Jeden Krok"、A&Mな洒脱ボサ歌謡の"Przygoda Z Maria"に"To Sprawil Rytm"、疾走ラテンビートの哀愁ヨーロピアンポップス"Zakochaj Sie Dopoki Czas"といったちょっとカッコイイあるいはイイ曲もちらほら。そして、ベートーベンの運命を引用した壮大なイントロから一転、気のいいカントリー・ソングが始まる"Bywaj Nam Mary Ann"やグルーヴィーなニューソウルと思わせてハートウォーミングなヴォードビル調になる"Zimowa Milosc"、アッパーなホーン・アレンジとブレイクビーツ風のファンキービートに乗ってシャンソン風の哀愁メロが歌われる"Zimowa Milosc"など、微妙に珍妙なセンスを感じる曲も。