今日聴いたもの

Dolly Catcher / John Schroeder Orchestra
67年。スウィンギン・ロンドンの空気がいっぱいに詰まったヒップでサイケなイージーリスニング・コーラス・アルバム。まあ薄味といえば薄味なんだけど、リズムチェンジを多用して、要所要所でキャッチーな男女コーラスが顔を覗かせる飽きさせないアレンジで、この手のアルバムにしては最後まで集中力が途切れずに聞ける感じ。お気に入りはオープニングの高音圧ビート・ナンバー"Dolly Catcher"、ファズギターとチェンバロが絡むイントロからティファナブラス風〜チェンバーロック〜ラテンと目まぐるしく変わる"Epistle To Dippy"、ゆったりグルーヴするイージーリスニング・ヘヴィ・サイケ"But She Ran The Other Way"など。Radioactive再発。
Very Best Of The Chicks / The Chicks
60年代ニュージーランドの二人組ガールポップ。舌足らずの甘え声と背筋が伸びてる感じの清純系という、キャラの立った二人の少女ヴォイスが掛け合う曲もステキだけど、二人のハーモニーで聞かせるタイプの曲がとにかくキュート。ビートバンド系ロックンロールを中心にユーロヴィジョン系哀愁歌謡、さらにはホノボノMORまで、収録されてる楽曲はなかなか多彩で、低音効きまくりのグルーヴィーR&Bポップ"You Won't Forget Me"、アップテンポのソフロ調MOR"Miss You baby"といったオリジナル曲のほか、めちゃくちゃキュートでクールな"Be Bob A Lula"、60年代ガールポップ流儀でロックンロールする"Roll Over Beethoven"など、英米ヒット曲のカヴァー解釈もいちいち新鮮で最高。