今日聴いたもの

Obligatory Villagers / Nellie McKay
新作。ハリウッド調のテクニカラーオーケストレーションに、シアトリアルなセリフや大人数コーラスなど、ミュージカルへの愛情をかなりストレートに表明した感じの1枚。ついでに前作の反動かジャズ色も強まった感じ。全9曲で30分と随分コンパクトにまとめられたアルバムだけど、1曲ごとのジャンル・ミックスぶりは相変わらずで一筋縄では行かない曲ばかり。中でも、コレまでになかったソフトロック調ハーモニー・ポップ"Gin Rummy"と、ファンキーなリズムに乗って、どこに連れて行かれるのか予想のつかないツギハギ展開を見せる"Testify"が期待通りの美メロ曲でかなりお気に入り。1曲の中にいろんなジャンルが詰め込まれすぎててほとんど濃縮音楽状態の"Identity Theft"もスゴイ。
The Wants List Vol.3 / V.A.
Soul Brother編集コンピの第3弾。今回はライナーからビート・バラードというコトバが消えて、トゥーッステッパーズに一本化された様子。1曲目の社会派ソウル・ファンク"It's Rough Out Here / The Modulations"が象徴するように、全体にニューソウル色強めの硬派な印象の選曲で、クールなダウナー系メロウ・グルーヴ"The Rub / George & Gwen Mccrae"に"Harder & Harder / Archie Bell"あたりはかなりカッコイイ。
ベストトラックは、歌に入るまでのアレンジの紆余曲折振りと甘く切ないキラーなメロディーが最高な"Show Me The Way To Love You / Carl Davis & Chi"と、セクシーでどこか怪しげな雰囲気がたまらないため息ミッドナイト・ソウル"Is This Really Love / Charles Drain"の"I Want You"系2曲。どちらもオモシロくてイイ曲。あと、チェンバロをフィーチャーした流麗アレンジと躍動するリズム・アレンジの対比に胸が躍るロマンティック・メロウ・グルーヴ"Just As Long As We're Together / Gloria Scott"にタイトでキラキラした80'sアレンジが気持ち良いビート・バラード"Midnight Lovers / Passion"も良かった。