今日聴いたもの

Back to Black / Amy Winehouse
07年。モータウンのガールシンガー物やバカラック曲を歌うディオンヌ・ワーウィックなど、60年代のポップス寄りソウルを思わせる、ちょっと懐かしい作風の英国ガールSSWの2nd。すごい大ヒット盤みたいで、なるほど、ルックスに似合わず塩辛い歌声と陰りのあるメロディーはかなり魅力的。とりあえず"Ain't No Moutain High Enough"へのオマージュと思しき、切なく高揚する美メロ・チューン"Tears Dry On Their Own"がダントツのキラー。いや、これは本当にイイ。他にお気に入りはドスの利いた60's英国スウィンギンなジャンプ・ソウル・ナンバー"Rehab"に、ヨーロピアン・ポップス風の哀愁メロにヒップ・ホップなリズムトラックを組み合わせた"You Know I'm No Good"、アニマルズの"Help Me Girl"に通じるシャッフルビートのグルーミー・ポップ"Back To Black"、60年代後半のスプリームスみたいなフラワー・ソウル"Some Unholy War"とか。
I Wish I Could Have Loved You More / Candie Payne
07年。60'sスウィンギン・ロンドン・スタイルのガール・ポップを、硬質で凛々しいキューティ・ヴォイスで現代に蘇らせる英国ガール・シンガー。冒頭、マンチェなブレイクビーツに乗ってスパイなムードのグルーヴィー・ガールポップを聞かせる"I Wish I Could Have Loved You More"がいきなりカッコイイ。他にもサイケ・テイスト入りのラウドなガーリー・ガレージ"Take Me"、クールで切ないメロディーが最高な"All I Need To Hear"、緊迫感に満ちた疾走フォーキー・ビート"By Tomorrow "、スペクター・タッチのハープかき鳴らし系ドリーミー・ポップ"One More Chance"と、イカシた曲がいろいろ。アルバム全編に漂う90年代前半のトリップホップを思い出す不穏な空気感が良いスパイスになってる感じ。全曲、Simon Dineという人との共作。