今日聴いたもの

Rio Baile Funk - Favela Booty Beats / V.A.
04年。Essay Recordingsっていうところから出てるバイレ・ファンキのノンストップ・ミックス・コンピ。チープなマシン・ビートに腹に来る重低音、80年代ヒップホップを思わせる垢抜けないラップ、意味不明な上モノなど、まさにマイアミ・ベースな世界。ぶっといエレクトロ・ビートにマーチ風のホーンや健やかな男声コーラスが乗る"Mengao 2000 / Furacao 2000"や、カシオトーンがコサックダンス風のフレーズを奏でるフィメールラップ"Jonathan Ii / DJ Dennis"、ひたすら馬がいななくダンスホール・ベース"Pocotocopo / MC Serghino"とか相当バカバカしい。途中バトゥカーダ調のパーカッションをフィーチャーしたブラジルっぽい曲やダンスホール調の曲などを織り交ぜつつ進行して、終盤、ニュー・レイヴ風のアッパーな楽曲群で畳み掛ける流れがイイ感じ。ベスト・トラックはバトゥカーダとレイヴ・テクノを無理やり合体させたような"Tire A Camisa / MC Cabo"とカリビアンなアコギが気持ち良い集団ヴォーカルMPB"Academia De Furacao I / Waguinho"。
Senor Coconut Presents Coconut FM - Legendary Latin Club Tunes / V.A.
05年。同じくEssay Recordingsのミックス・コンピ。冒頭、いきなりレトロなマンボ歌謡風の"No Te Vayas Corazon / Gladys"(クンビアというんだそう)で意表を突かれる。王道バイレ・ファンキで固めた上記コンピに対して、こちらはそのバリエーションを集めてる感じで、エディット・センスやサンプリング・ネタなど、より洗練されたポップな曲が多い印象。ガーリーなフィメール・ラップ物の"Gira / Vanessinha & Alessandra"に"Pega Pega / Vanessinha Picatchu"、哀愁のレゲトン・ラテン歌謡"No Me K'S-Tigues / Catherine"とか。ところで、曲目にそれぞれジャンル表記がしてあるんだけど、アトムハートのオリジナル"Mueve La Cintura (Live Version) / Don Atom feat Tea Time"の、アシッド・ハウス+レゲトンで「アシトン」という名称のバカバカしさが素晴らしい。でもこの曲より銃声ブレイクビーツダンスホール"Toma Toma"やガラスの破裂音がサンプリングされた"Feia Pra Cascalho / Bonde Neurose"といった曲のほうがその名に相応しい感じだけど。