今日聴いたもの

Keep It Like A Secret / Built To Spill
99年。前作「Perfect From Now On」での微熱ノイズが気持ち良い覚醒ギターロック路線を踏襲しつつ、こちらはいかにもUSパワーポップ的な甘酸っぱく丸っこいメロディーが強調されて、随分ポップになった印象。曲によってはシューゲイザーやマンチェ系ギター・バンドみたい。もともとポップなメロディー・センスのバンドだけど、ここまであからさまにやられるとちょっと。初期マーキュリーレヴ系のメロウなラウドロック"The Plan"、典型的なシューゲイザーと思わせてひねくれた展開を見せる"Time Trap"あたりがイイ感じ。
Ancient Melodies of the Future / Built To Spill
01年。ストリングスやアコギをふんだんに使用したアレンジに、甘酸っぱいメロディラインなど、完全に60年代サイケポップ回帰なギターポップという感じに。キンクスやバーズみたいなアップテンポの爽快フォーキー・ポップ"Temporarily Blind"や60年代ストーンズを思わせるブルージー・サイケ"Time Trap"とか、これまでとはまるで別のバンドみたい。なんだか普通っぽくなってしまった感は否めないけど、ファズギターにスライドが絡むブルージーパワーポップ"Strange"とかは割とお気に入り。以上2枚、「Perfect From Now On」と最新作「You In Reverse」の間にこんな試行錯誤があったとは。