今日聴いたもの

Destination - Beautiful / Mae
03年。USの静謐ラウド・ロックの系譜上にありつつ、80年代のネオサイケやエレポップ・テイストを散りばめたアレンジに、フックの効いた翳りメロディーが甘いナヨ声ヴォーカルで歌われる、青春の痛み系エモという感じ。浮遊感のあるリズムが気持ちいいエレポ・ギター・ロックの"Embers and Envelopes"、"This Time Is the Last Time"、歯切れの良いアコギ伴奏に乗って青いメロディーが歌われる"This Time Is the Last Time"、ダイナミックなリズムアレンジで高揚していくアレンジが思い切りツボな"All Deliberate Speed"とつづく冒頭3曲が強力。さりげなく凝ったアレンジで先が読めない"Sun"もお気に入り。
The Everglow / Mae
05年2nd。グルーミーな霧が一気に晴れて、カラっと明るいパワーポップに。結果、ラウドなギター・ロックに甘酸っぱいメロディーという、10年前くらいに掃いて捨てるほどいたUSインディー・バンド群とあまり変わらない印象の曲が増えて、ピアノを前面に押し出した曲はなんだか70年代〜80年代の産業MORみたい。切ない哀愁メロ炸裂の轟音ロック"This Is The Countdown"や転がるピアノが気持ちイイ爽快フォーキー・パワーポップ"Breakdown"といった曲の美メロ具合にはグッとくるけど、やっぱり前作のどこか不安定で翳りのある音の方がイイなあ。相変わらずどの曲も細部に小技の効いた飽きさせないアレンジはさすがだけど。