今日聴いたもの

One House Left Standing / Claire Hamill
エアーメイルの紙ジャケ再発盤。英国女性SSWの71年1st。トラッド風フォークに室内楽調のギターやピアノ弾き語り、ファンタジープログレ・フォークなど、地味ながら多彩な楽曲が当時10代の透明感のある清楚な歌声で歌われる、才気に満ちたアルバム。
ブルージーな曲調と歌声との微妙なギャップが味わい深い"Baseball Blues"(途中からデキシーランド・ジャズが混じってくるアレンジもセンス良くて最高)、美メロな爪弾きフォークの"Consumation"に"The Phoenix Is Dying"、優雅な室内楽フォーク"Where Are Your Smiles At"、バロックなアレンジが面白いトラッド・ダンス・ナンバー"Flowers For Grandma"、カントリー・テイスト漂うジャカ弾きフォーク"Smile Your Blues Away"など。
October / Claire Hamill
73年2nd。荘厳なオルガンとパーカッションを中心にシンプルながら凝ったアレンジの"Island"、アップテンポのフォークロック"To The Stars"、ファンキーなアコギのカッティングが気持ち良いポップス寄りの"Speedbreaker"など、前作にはなかったカラフルでフックの効いたポップな楽曲と、従来路線のジェントルなギターやピアノの弾き語り曲がバランス良く同居。
弾き語り曲もトラッド風のささやきフォーク"The Artist"に翳りのあるメロディーが素敵な爪弾き系"Crying Under The Bedclothes"、キュートなピアノ曲"Sidney Gorgeous"にジェントルなピアノ・バラード"Peaceful"など粒揃い。突然、ブルージーなロックンロール(シャウトあり)"Baby What's Wrong"もインパクト大。