今日聴いたもの

ひとりあそび / 柴咲コウ
05年。和製R&Bっぽい感じのクラブ寄りな曲が並ぶ序盤が気持ちイイ。アコギ使いがカッコイイ変則R&B歌謡"恋愛感染経路"に、疾走ドラムン・トラックにちょっと不思議な、でもキャッチーなメロディが乗るに"Graybee"とか。ただ、普通っぽいお嬢さんヴォーカルで歌われるポエム満載のシュールな歌詞はちょっと恥ずかしいかも。中盤以降はオリエンタルでニューエイジな神秘路線が中心に。
アンフォゲッタブル・ユー / マリーン
クロスオーヴァー系女性シンガーの91年作。プレスリーからスタイリティックス、エア・サプライにボズ・スキャッグスなどのポップス・カヴァー集で、ライナーを中田利樹氏が執筆。冒頭のAORボサな"El condor pasa(コンドルは飛んでいく)"がたまらなくメロウで、これがベスト・トラック。全体にしっとりしたブラコン・バラード系アレンジが多くて、聞いてるうちに意識が遠のいてしまいがちなんだけど、トム・ベルの"Stop, Look, Listen"やバカラックの"This Girl's In Love With You"なんかは、曲が始まった途端ハッとしてしまうさすがに強度のあるメロディー。
SLOW DOWN / 古内東子
93年。ブラコン・バラード系女性シンガーソングライター。ピアノ・リフが格好良いアーバン・グルーヴ"デスティニー"や、ゆったりしたテンポのリズムにエレクトロ・ファンク・ベースが快適な"あいたくなったら"とか、アレンジの割にヴォーカルや楽曲があくまでもコンサバなフィメール・ポップの枠を外れないのがちょっともどかしい感じ。逆にアコギ爪弾き系AORの"エイリアネイション"みたいなモロにバラード系の曲はフックの利いた美メロが素直にしみる。