今日聴いたもの

俺様と私 / 寒空はだか
04年。軽快にヴァイオリンがスウィングする4ビート・インスト” OVERTURE(東京タワーの歌)”がすごくお洒落なんで、そういう音楽かと思ったら大間違い。本編は、どこかで聞いたような叙情派フォークやニューミュージック風のベタなメロディーに、恐ろしく寒い笑いを散りばめた歌詞を乗せた、ちょっと70年代のフォーク系コミック・ソングを思わせる世界。哀愁フォークがロシア民謡風に展開する”マタギ”とか、下らないと思いつつ、歌詞とメロディー、アレンジの妙なハマり具合につい笑ってしまった。
おかしなあのコ / ははの気まぐれ
02年。モラトリアム感に満ちたダルな歌モノ・ロック。ファンキーでブルージーな"どうして・どうして"に"夜がつかむ"、ジャジーにスウィングする"僕んちの猫"、浮遊感のある不思議なコーラス入りの"屋根裏の散歩者"など、ダウナーなサイケ感覚とキャッチーなポップ・センスがバランス良く同居したロックンロールでイイ感じ。特に「それで満足なの?」という妙に余韻が残るフレーズと激しいファズ・ギターが格好良いベルベッツ系ロック"止まった時計"はかなりお気に入り。